自動旋盤による突っ切り加工とは?

自動旋盤において突っ切り加工とは自動で投入されるワーク(被削材)と加工後の製品を切り離すとても重要な加工工程です。自動旋盤は材料を自動で投入し大量生産するため、突っ切り加工によって製品を切り離し、連続で加工をする必要があります。また、突っ切りバイトは刃の部分が薄くさらに長いため、折損の可能性が非常に高く、少しでも条件をよくするために工夫が必要となります。

自動旋盤による端面削り加工の役割

突っ切りの条件が悪く、切りくずが部品や工具の周りに巻きつくと、次の部品をサブスピンドルへクランプする妨げになることがあります。このような問題が生じると、ワークが廃棄品になるか、あるいは機械が停止します。切りくずが仕上げ加工をした部品の周りに巻きつく場合、その後の加工(熱処理、バリ取り、アセンブリなど)で問題を引き起こし、加工面品質を悪化させる可能性があります。突切り加工は通常ワークで行われる最終加工の1つであるため、安全性が極めて重要になります。突切り加工中に工具が破損すると、通常、そのワークは廃棄されます。これにより長時間の機械停止につながることがあります。

このように突っ切り加工には高い加工安定性が求められます。

自動旋盤による端面削り加工時のポイント

自動旋盤加工において突っ切り加工を行なう際には適切な工具、条件選定が重要です。

①切削工具の選択

適切な切削工具を選ぶことが重要です。突っ切り加工には、形状や寸法に合った専用の突っ切りツールを使用することが一般的です。切削工具の選択には、加工する材料、溝の形状、切削の深さなどを考慮しましょう。

②切削条件の設定

切削速度、送り速度、切削深さなどの切削条件を適切に設定することが大切です。これによって、部品の品質や切削工具の寿命を確保できます。切削条件は材料の特性や切削工具によって異なるため、試行錯誤を通じて最適な条件を見つける必要があります。

突っ切り径が大きければ大きいほど切削負荷が高くなるため、インサート強度を高めるために突切り幅を大きくします。

③冷却と潤滑

切削中に発生する熱を制御するために、冷却液や潤滑油を使用することが重要です。これによって切削工具と材料の摩擦を軽減し、加工品質を向上させると同時に切削工具の寿命を延ばすことができます。

④工具位置と切削方向の制御

切削工具の位置や切削方向を正確に制御することが必要です。工具の位置が材料に対して適切であり、切削方向が溝や切り込みの要件に合致するように調整します。

⑤途中でのチップ処理

切削中に発生する削りくず(チップ)は適切に処理し、作業環境を清潔に保つことが重要です。チップが切削プロセスを妨げないように定期的に取り除きます。


突っ切り加工の事例

ここからは、自動旋盤を用いて突っ切り加工を行なった、当社の事例を紹介します。

安全弁弁棒

こちらは産業用バルブに用いられる安全弁弁棒の加工事例になります。

安全弁弁棒とは、圧力機器や圧力配管において内部圧力が異常に上昇した際に自動的に圧力を放出させ内部圧力の降下とともに自動的に閉じる安全弁に使用する軸部品です。 材質はC3604で、旋盤加工を施して製作を行ないました。 こちらの製品の加工におけるポイントは、アスペクト比10:1の貫通穴を開けている点です。 全長23.5㎜のこちらの製品に対し、2.35㎜の内径貫通穴が空いており、アスペクト比が10:1となっております。

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高圧ガス管用ホースニップル

高圧ガス管用ホースニップル

こちらは、高圧ガス管用のホースニップル(φ9タケノコ)の加工事例です。

材質はSUS304で、旋盤加工とドリル加工により製作を行ないました。 こちらの製品における加工のポイントは、連続切削でのスムーズな切粉処理を行なっている点です。 こちらの製品のタケノコ部の加工には、連続切削を施しており、連続切削においては切粉の処理が難しいため、切粉によるトラブルが多い加工方法です。

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浄水器用電極ターミナル

こちらは、浄水器用の電極部品の加工事例になります。材質はTW340で、旋盤加工、ミーリング加工で製作しております。 こちらの製品における加工のポイントは、無人加工による品質安定化を図っている点と、全数自動選別による品質保証を行なっている点です。 チタン材は難削材であるため、工具の持ちが悪く、一般的には無人加工が難しい材質です。

そこで当社では、刃具をテストし、適切な刃具を選定することで、工具の持ちの問題を解決し、無人加工を行なえるようにしました。

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自動旋盤加工は当社にお任せください!

自動旋盤加工 コストダウンセンター.comを運営するフジタイトではNC自動複合旋盤に特化しており、様々な素材の切削加工を行っております。また刃物を自社で制作しており、製品ごとに最適な加工を行うことができるため、ステンレス、チタンなどの難削材にも対応しております。また、VA・VE提案も行っておりますので、ご気軽にご相談ください。旋盤による切削加工は是非当社にお任せください!