SUS410の特徴

SUS410は、マルテンサイト系ステンレス鋼の一種であり、高い強度と優れた耐腐食性が特徴です。この合金は、最低11.5%のクロム含有量を持ち、一部の炭素を含むことによって硬化します。
SUS410は熱処理を受けることで、さらなる強度と硬度を得ることができます。そのため、耐腐食性が求められる刃物など、強度以外に付加価値が必要な用途に広く使用されています。また、SUS410は比較的低コストで入手できるため、経済的なメリットもある材質となります。

SUS410は他のSUS材と比較して、錆にくいのか?

SUS410はクロム含有量が高いため、優れた耐腐食性を持っています。ただし、錆に対して完全な耐性があるわけではありません。クロムは酸化物の被膜を形成し、ステンレス鋼を酸化から守る働きをしますが、不適切な使用条件や腐食性の高い環境では、長期間の露出により錆が発生する可能性があります。特に、塩水や酸性条件での使用には注意が必要です。

SUS410とSUS420の違い

SUS410とSUS420は、いずれもステンレス鋼ですが、違いがあります。SUS410はクロム含有量が最低11.5%であるのに対し、SUS420はより高いクロム含有量を持ち、耐摩耗性が高い特徴があります。
そのため、SUS420は金型部品などの耐摩耗性が求められる用途に適しています。一方、SUS410は硬度や強度は比較的低いですが、耐腐食性が優れており、特に腐食環境での使用に適しています。選択する材料は、使用目的と環境条件を考慮して慎重に判断することが重要です。

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