A6061の特徴

A6061は、工業用途の材料として広く使用されるアルミニウム合金です。A6061の特徴として、以下があります。

①耐食性
A6061をはじめとした6000番台のアルミニウム合金の化学成分は、アルミニウム+マグネシウム+シリコンです。この化学成分により耐食性に優れます。

②強度
A6061は強度の低い材料ですが、熱処理(T6処理)を施すことで高い強度を得ることが出来る材質です。ジュラルミン(A7075、A2024、A2017)にはおよびませんが、他のアルミニウム合金と比較すると高い強度を持ちます。

A6061は5000番台のアルミニウム(A5052など)とどう違う

A6061と5000番台のアルミニウム(例:A5052)との主な違いは次の点です。

①化学成分
A6061は主にアルミニウム、マグネシウム、およびシリコンから成る合金で、強度と耐食性を強調しています。一方、5000番台のアルミニウム合金はアルミニウムとマグネシウムが主要な成分です。

②耐食性
A6061は、前述した通り、耐食性に非常に優れる材質で、A5052をはじめとした5000番台のアルミニウム合金と比較しても、耐食性に特徴が出ます。

③溶接性
A6061とA5052を比較すると溶接性については、A5052が優れます。


一概には言えませんが、耐食性・強度を求める場合はA6061(熱処理含む)、溶接性が必要な場合はA5052が適しています。