SUS304の特徴

SUS304はステンレス鋼の一種であり、以下の特徴を持ちます。

①耐食性
SUS304はクロムとニッケルの含有量が高く、酸化や腐食に対して非常に耐性があります。この特性により、ウェットな環境などで使用することができます。

②強度
SUS304は比較的高い強度を持ち、引張強さは520MPa以上で、SS400と比較して高くなっています。

③加工性
SUS304はSUS材のなかでは切削性・加工性があまり高くありません。切削性・加工性を高めたい場合はSUS303やフェライト系ステンレスのSUS430を使用することが多いです。

④衛生的
SUS304は非常に衛生的な材料であり、食品や医薬品関連の分野で広く使用されています。その耐腐食性やクリーンな表面の特性から、衛生的な環境を維持することができます。

これらの特徴により、SUS304は広範な用途で使用されています。食品加工機器、化学工業装置、建築材料、自動車部品など、さまざまな産業で利用されています。
また、SUS403などフェライト系ステンレスと比較した場合のコストは、ニッケルを含むため高くなります。


SUS304とSUS304Lの違い

SUS304とSUS304Lは炭素濃度が異なります。SUS304は通常、炭素含有量が0.08%以下とされています。一方、SUS304Lは低炭素であり、炭素含有量が0.03%以下となっています。SUS304Lでは、溶接時に生じる炭素析出を最小限に抑えるため、溶接部の耐食性を向上させることができます。ただし、SUS304と比較し強度は低下します。

SUS304とSUS304Lの加工性はほぼ変わりません。ただし、前述の通りSUS304Lは炭素析出が少ないため、溶接部の耐腐食性が向上します。したがって、SUS304Lは溶接部を含む加工においては、加工性が優れます。

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